こんにちは。
SOLE LIVINGの稲崎です。
友人と休みがたまたま合ったので、1泊2日で北海道弾丸旅行に行きました。
正直きつかったですし、もったいない気持ちもありましたが、行ける時に行っておこう精神でした。笑
お互いの行きたい場所をピックアップして詰め込みまくった予定で充実感あふれる旅行になりました。
その中で衝撃的だった場所が「札幌市時計台」です。
スケジュールの関係で朝早めに向かったのですが、時計の重り巻き上げ作業を見学できる時間帯でした。
それまで中を見学しようと1階の資料を読み始めて、想像以上の歴史ある建築物に驚きました。
時計台としては日本最古であり重要文化財として登録されています。
何よりも時計台が一時期放置されてしまってから修理に臨まれた井上清さんという人物に心打たれました。
展示資料には当時の井上清さんが話すインタビュー記事があり、友人と熟読しました。
時計店で修業された井上清さんは熱い感情を抱いて時計台を復活に導き、
時計台の仕組みとなる重りの精密な技術の素晴らしさや価値を世に示した方です。
建築当初は鐘の音であらゆる人の耳に届いた時計台の周りには、
現在高層ビルが立ち並び鐘の音は身近な人にしか届きません。
移設の話も出ているそうですが、昔からある札幌のシンボルをなぜ移設するのか、
と反対の意思を示していた井上清さん。
古き良きものを守っていく精神を持たなければ、
価値あるものを埋もれさせてしまう様を目の当たりにしているようでした。
ものづくりに対する心構えを引き締められた思いでした。